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お口のおはなし 第7話 歯周病編 (1)

お口のおはなし

「バイオフィルム」とは?

多くの細菌は、菌体の表面にねばねばの物質をつくってスクラムを組むように集団になることができます。
生物( bio )が層状のフィルム( film )になるのがバイオフィルムです。
デンタルプラークは、複数の細菌がコミュニケーションをとって集団となったバイオフィルムです。
「歯周病」は「バイオフィルム感染症」
歯周病は感染症で、歯周組織局所への微生物(細菌)感染に対する生体防衛反応(宿主抵抗)の結果として引き起こされた炎症によって、歯肉上皮、歯肉結合組織、歯根膜の破壊や、歯槽骨の吸収が生じる病気です。
感染する微生物は、バイオフィルムである細菌性プラーク由来のものであることから、「バイオフィルム感染症」ともよばれます。
そして、歯周病発生後もプラーク中の微生物による歯周組織への侵襲が継続すると、炎症の範囲も拡大し、歯周病は進行していきます。
このバイオフィルムは、微生物 にとって住みやすい環境であるとともに、歯面に付着すると、歯ブラシなどによる機械的な力でないと取り除くことは困難です。
歯周病の病態は、その進行段階から「歯肉炎」と「歯周炎」とに分けられますが、その進行スピードは、歯周病罹患部位の状況、たとえば局所に付着している「プラークの量」やその侵襲を受けている「時間」、組織の「免疫応答の程度」で変化するため、部位によって病態が異なる、いわゆる部位特異性を有しています。
すなわち、歯周病の進行は、各部位ごとに細菌叢と宿主の反応のバランスとの相互作用で決定されるのです。
さらに、この歯周病の発症、進行過程には、歯周組織局所に直接影響するプラーク以外に、「環境因子(後天的因子)」と「遺伝因子(先天的因子)」がか かわり、発症および進行スピードや病態を変化させます。
●歯周病の危険因子について
歯周病発症の危険性が最大になる条件は、①病原(微生物)因子、②環境因子、③宿主因子
が組み合わさった状況です。
①病原因子
代表例は、先に述べたバイオフィルム(細菌性プラーク)であり、                         
これは歯面に付着する白色~黄白色の軟性膜様物質で、
80%の水分と20%の微生物、および粘性の物質である
グリコカリックスを含む有機成分とから成ります。
成熟したプラークには、1mgあたり1~数億の微生物が存在し、
歯周病の発症にはグラム陰性の嫌気性桿菌が深くかかわっています。
プラークは、歯肉に炎症を起こさせる直接因子であり、
歯周病の主因または主要因子です。
②環境因子
ここには、さまざまな生活習慣や
嗜好、口腔内環境などとともに、
教育レベル、口腔衛生への関心度なども含まれます。
特に、喫煙は歯周病の環境因子のなかでの最大の危険因子で、
歯周病の重篤化、治療後の創傷治癒の遅延をもたらします。
また、薬物のフェニトイン(抗てんかん薬)、ニフェジピン(カルシウム拮抗剤、降圧薬)、
シクロスポリン(免疫抑制剤)などは、副作用として歯肉増殖を発現させることがあります。
③宿主因子
全身的因子は、年齢や免疫応答、遺伝(因子)、全身疾患などで、
さまざまな外敵に対する免疫応答などの防御能力が含まれます。
糖尿病や骨粗しょう症の患者さんでは、歯周組織が憎悪しやすいことが知られています。
また、環境因子が後天的因子とすれば、遺伝は歯周 病の先天的因子で、
歯周病になりやすい人とそうでない人、歯周病の治療に対して反応がよい人と
そうでない人とを分けるための遺伝的な指標が研究されています。
その他、この宿主因子のなかに、歯周病の発症・進行に関係する口腔内の局所的因子として
局所性修飾因子があります。
これは、「炎症性修飾因子」「外傷性修飾因子(外傷性咬合)」に分けられます。
1)炎症性修飾因子:ここには、プラークの付着促進因子が含まれ、歯石、不適合補綴、修復物や歯列不正、歯の形態異常(楔状咬頭、過豊隆、根面溝、エナメル突起、矮小歯)、口呼吸などが代表例であり、食片圧入なども含まれます。
2)外傷性修飾因子:早期接触やブラキシズムなどの外傷性咬合であり、咬合性外傷(咬合力によって生じる傷 害)をひきおこし、歯周組織に傷害をもたらす因子です。
ユナイトみよし歯科
歯科衛生士 : H . K
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