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  お口のおはなし 7月号 歯科の気になる話を聞いてみよう!

お知らせ

お口のおはなし 7月号 歯科の気になる話を聞いてみよう!

お口のおはなし

7月よりお口のおはなしをリニューアルしました!

毎月1回の投稿となりますが、色々なおはなしをまとめて投稿していきますので、最後までお楽しみください😊

今月はこちらのラインナップです!

◆お口と栄養のおはなし

◆口腔漢方ってなあに?

◆虫歯予防にフッ素は大切なの?

◆セカンドカウンセリングってどんなことするの?

 

口内炎ができるのは栄養と関係があるの?(お口と栄養の話)

【ビタミンB群について】

ビタミンB2やビタミンB6は粘膜を守る性質があり、これらが不足すると口内炎舌炎が発生します。

ビタミンB群は、神経伝達や神経細胞の働きを正常化する作用を持っていると同時に、GABAやドーパミン、セロトニンの生成に深く関与しており、これらの神経伝達物質の欠乏は、うつ病睡眠障害を引き起こします。精神の安定や睡眠は口腔機能発達不全症とも密接に関与しています。

ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質からのエネルギー代謝過程に欠かせない補酵素として作用します。ビタミンB群が不足すると全身の倦怠感や疲労を生じます。

歯並びが悪い口腔機能発達不全症の子どもによく見られる「元気のなさ」「活力の欠乏」「食欲の無さ」などはビタミンB群の欠乏からきてる可能性もあります。

ビタミンB群は、肉や魚などに多く含まれています。

【タンパク質について】

精神的安定がストレスなどから生じる指しゃぶり爪嚙みなどの口腔機能を不正常化する異常行動の抑制につながります。

GABAは精神をリラックスさせる作用がある神経伝達物質ですが、これはグルタミン酸から作られ、グルタミン酸はアミノ酸より生成されます。

またセロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で同じくアミノ酸より生成されます。

睡眠中に交感神経が優勢となり換気量が上昇することは、夜間の口呼吸歯ぎしりの原因となります。ゆえに口腔機能の発達において深く安定した睡眠は非常に重要です。深い睡眠に入るために睡眠をうながすメラトニンの作用が必要ですが、メラトニンはセロトニンから作られ、セロトニンもトリプトファンというアミノ酸から作られます。

このアミノ酸とは、タンパク質が分解して作られるので、タンパク質の不足は精神状態や睡眠を悪化させ、口腔機能発達不全症の原因となります。

免疫の基本である抗原抗体反応は免疫グロブリンによって行われているが、この免疫グロブリンはタンパク質より生成されます。

また細菌やウイルスを排除するキラーT細胞を活発化させるためにタンパク質が必要になります。

したがってタンパク質の不足は免疫力を低下させ、風邪やアレルギーを起こしやすくします。このことは、鼻づまり口呼吸につながり口腔機能の悪化の原因になります。

口腔機能発達不全症や口腔機能低下症の小児や高齢者は咬筋舌筋口輪筋が弱いケースが多いです。口腔領域の筋肉の未発達や衰えによって、低位舌による舌根沈下からの呼吸障害、舌の衰えによる嚥下困難、口輪筋の弱さによる口呼吸、咬筋の衰えによる咀嚼力の低下などが起こります。

筋肉を作るにはタンパク質が必須です。摂取タンパク質量が減少すると必然的に筋肉が減少し筋力が減少します。それによって口腔機能発達不全症口腔機能低下症を引き起こす原因になる可能性があります。

特に高齢者は摂食嚥下機能の低下だけでなく、全身の衰えにつながるので、タンパク質摂取が重要となります。

たんぱく質は、肉類、魚類、大豆製品(豆腐・納豆)、乳製品(チーズや牛乳)に多く含まれています。

【ビタミンCについて】

ビタミンCは、老化やガン、疲労の発生の原因となる活性酸素を中和する作用があります。

またコラーゲンの合成に必須のビタミンで肌の美容のみならず細胞間をコラーゲンでしっかりつなぎ合わせガン細胞の浸潤を食い止める働きもあります。

そして副腎ホルモンの原料になり、ビタミンCが足りないとコルチゾールが生成できなくなり副腎疲労を起こしやすくなり、副腎疲労から慢性疲労やうつ病の原因になります。

鉄の吸収を促進するので貧血気味の場合は、鉄と併用して摂取する必要があります。

歯周病は、活性酸素によるコラーゲンの破壊によって進行するので、活性酸素の除去とコラーゲンの再生においてビタミンCが重要になります。ビタミンC不足は歯周病を悪化させます。

ビタミンCは、象牙質を作る栄養素の一つで、不足すると象牙質がもろくなり、むし歯になりやすくなります。

精神的ストレス、過度な運動、喫煙、飲酒、紫外線を過度に浴びた場合などでもビタミンCが大量消費されるので、それらによってむし歯歯周病のリスクが高くなります。

【亜鉛について】

「味がしなくなった」「味覚が変わった」「舌がヒリヒリする」「舌がしみる」など、亜鉛が不足すると味覚異常舌痛症が起こります。

【マグネシウムについて】

歯の構成成分の一つがマグネシウムなので不足すると歯が弱くなり、むし歯になりやすくなります。

またマグネシウム不足で、片頭痛、こむらがえり(足がつる)、眼瞼痙攣(まぶたのピクピク)、うつ、吐き気、首こり、肩こり、イライラ、不安感、不眠などの症状が起こります。

マグネシウムは、筋肉の緊張やけいれんの抑制、交感神経の抑制作用があることから、ストレスによって極度の咬筋などの緊張によって生じる歯ぎしりや顎関節痛に対して、マグネシウムの摂取は予防効果が期待できます。

マグネシウムを多く含む主な食品として、干しひじき、とろろこんぶ、カットわかめ、アーモンド、カシューナッツ、イワシ丸干し、納豆、ホウレンソウ、バナナ、木綿豆腐などがあります。

【カルシウムについて】

カルシウム不足が歯を弱らせ、歯周病を悪化させます。また、歯を形成させる胎生期、新生児期にカルシウムが欠乏すると、十分な石灰化が進まずに歯が弱くなります。大人の場合は、初期むし歯の段階で再石灰化による歯の再生が起こる場合にカルシウムが足りないと再石灰化ができずにむし歯に発展しやすくなります。

その他、骨、筋肉収縮、神経興奮の抑制、細胞機能、血圧などに関与しています。

カルシウムを多く含む主な食品として、乳製品(牛乳・スキムミルク・チーズ・ヨーグルト)、大豆製品(豆腐・油揚げ・がんもどき・厚揚げ)、小魚(いわし・ししゃも・桜えび・あみ)、野菜(小松菜・大根葉・菜の花・ごま・切り干し大根)などがあります。

【繊維質について】

血糖値上昇抑制、コレステロール吸収抑制、脂肪の分解、整腸などに関与しています。

【ビタミンAについて】

歯のエナメル質を強化します。

粘膜、骨、皮膚、視力、肝機能、IgA抗体などに関与しています。

【ビタミンEについて】

脂肪の酸化防止、ホルモンバランス、自律神経安定、血行促進などに関与しています。

【ビタミンKについて】

骨の生成に関与し、不足すると歯周病を悪化させる可能性があります。

止血や動脈の石灰化防止に関与しています。

ビタミンKが顎の発達歯並びに関係しているという考えもあります。

 歯科衛生士 H.K

 

口腔漢方とは?

現代医療で用いられる漢方薬は、日本の伝統医学として発展していった「日本独自の医学」と言えます。

(現在、日本には漢方医学から育った148種類の医療用漢方製剤があります)

 

多くの漢方薬は、その人の体質や病状に合ったものでないと、十分に、効果を発揮することが出来ません。

それらを見極め、漢方薬を選択(処方)するために、漢方医学特有の“ものさし”である、「証しょう」という概念が用いられます。

代表的なものに、「虚きょ・実じつ」・

「気・血・水」という概念があります。

これらを元に患者さんに合った薬を選んでいきます。

 

虚は、体力がなく弱々しい感じの人を言い、「虚証」といいます。

 

実は、体力や抵抗力が充実している人を言い、「実証」といいます。

 

「気・血・水」は、不調の原因を探るためのものさしです。

3つの要素が体内でうまく巡ることによって、健康が維持され、不足したり滞ったり偏ったりした時に、不調や病気、障害が起きてくると考えられています。その為、医師は患者さんの「気・血・水」それぞれの状態を診て、どこに問題があるのか探ります。

 

気・目には見えない生命エネルギーのこと

元気の気、気合いの気、気力の気のことで体の機能を調整する「自律神経」の働きに近いと考えられています。

 

血・全身を巡りさまざまな組織に栄養を与える、主に血液を指します。

 

水・血液以外の体液全般を指し、水分代謝や、免疫システム等に関わっているものとされます。

 

歯科医療でよく用いられている漢方薬

 

歯科では、原因の特定出来ない、いわゆる“口腔不定愁訴”に対応出来ます。

 

様々な口腔疾患に対して漢方薬が処方されていることが分かります。

 

日本歯科医師会による「薬価基準による歯科関係薬剤点数表」に列挙された7種の漢方薬

 

現在、漢方薬を使用している医師は8割にものぼり、日常診療で西洋薬と漢方薬を共に使うケースが増えています。歯科医療においても、口内炎、舌痛症、口腔乾燥症、歯周病、抜歯後疼痛に、漢方薬が選択されることも多くなりました。

あまり耳慣れない言葉ですが、歯科医院での漢方の処方も今後は増えていくかもしれません。

歯科助手            Y.O

 

虫歯予防に良いフッ素ってなあに?

フッ素とは、Fと記される元素です。水や食品中などには、フッ化物としてして存在します。

歯科でフッ素と言うのは、実は、フッ化物(フッ化ナトリウム・モノフルオル酸ナトリウム、フッ化第一スズ)のことで、虫歯予防に効果があります。

フッ素には、三つの効果が、あります。

1 歯質強化

歯を強くします!

歯の表面を酸に溶けにくくします。

2 再石灰化の促進

溶け出した歯質を戻します!

歯から溶け出したカルシウムやリンを歯に戻す「再石灰化」を促進し、歯を修復します。

3 酸の酸性を抑制

菌の動きを弱めます!

虫歯の原因菌の働きを弱め、菌が作る酸の量を抑えます。

フッ素は、この三つの働きで虫歯の発生と進行を予防します。

フッ素を用いた虫歯予防には、おうちで毎日できることと歯科医院で定期的にできることがあります。

1 おうちでできること
(1) 高濃度のフッ素入り歯磨き粉を使って歯磨きをする

→歯科医院で取り扱っている歯磨き粉には、厚生労働省で定められている最高濃度のフッ素が配合されています。

歯磨き粉のフッ素濃度と使用する量も厚生労働省で以下のように定められています。

歯が生えてから2才まで

9001,000ppFの歯磨剤を米粒程度(12mm程度)

2才から5才まで

900~1,000ppmFの歯磨剤をグリーンピース程度(5mm程度)

6才から成人、高齢者

1,400~1,500ppmFの歯磨剤を歯ブラシ全体(1.5~2cm)程度

(2) フッ素洗口

オラブリス洗口液450ppmを用いて一日一回寝る前にフッ素の洗口液でうがいをします。

まず歯を磨いて汚れを落とします。

未就学児5ml 小学生以上10mlを口に含んで

 うつむいて30秒ブクブクうがいをします。

液を吐き出します。

そのまま飲食せずに就寝しましょう。

2 歯科医院でできること

定期的にフッ素塗布をする。

歯科医院で定期的に検診をしましょう。

その際に歯の磨き方のチェックもしましょう。

歯をきれいにプロによるクリーニングしたら、

9000ppmの高濃度フッ素を塗布します。

フッ素塗布後は、30分飲食を控えると効果的です。

おうちでできること、歯科医院でできることの両方を上手く利用して、虫歯を予防しましょう。

ご不明な点は、歯科医師、歯科衛生士にご相談ください。

歯科衛生士Y.O

お口の話107話では初めていらしてときの『初診カウンセリング』についてお話しをしました。

今日は2回目来院された時に行う「セカンドカウンセリング」についてお話をします。

ユナイトみよし歯科では、患者さんの要望をしっかり聞いた上で先生の治療方針や考えをお伝えして、双方が円滑に治療を行える環境作りを行っております。

その1つの取り組みとして、トリートメントコーディネーターが在籍していますので、いろいろな悩みや気になっていることもお伺いします。

一番最初にユナイトみよし歯科に来院したときに、基本的にはレントゲンの写真やお口の中のカラーの写真(口腔内写真)を撮影し、現状の確認をさせていただいてます。

2回目に来院された際には、今ご自分の歯がどのような状態なのか、細かい虫歯や歯周病の状態に関しても、お伝えするお時間を設けております。

治療の本数が多い方は、一緒にゴールを決めたり、1.2本の治療の必要性がある方は、詰め物やかぶせ物の素材を相談させていただいたりしております。

お口の中は全員異なりますので、歯医者さんに来る目的も変わってきます。
また治療に関してもお仕事の都合上、全部手をつけないほうがいいような方もいますし、状況によっては1年2年かかってでも全てきれいに直した方が良い場合もあります。

トリートメントコーディネーターは歯の知識をしっかりと身に付けていますので、お口の事は何でも相談ください。

初めて来ていただいた時には言えなかった不安に思っていることや、痛みは無いけど、気になっていることなどを言っていただくことがとても多いです。

2回目の来院時にも通常の治療と合わせてカウンセリングの30分ほどお時間をいただいてしまいますが、安心して通っていただけるようにそのような仕組みにしておりますので、今後も通われている方に関しても「ちょっと話したい」と思ったときには、いつでも声をかけてください。

トリートメントコーディネーター     M.H

来月も歯科にまつわるおはなしをしていきますので、よろしくお願いします!

~毎月25日配信予定です~

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