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  お口のおはなし 4月号 歯周病でも矯正治療は受けられる?

お知らせ

お口のおはなし 4月号 歯周病でも矯正治療は受けられる?

お口のおはなし

お口のおはなし 4月号

こんにちは。
新年度になって1ヶ月が経とうとしています。そろそろ疲れが出てくる頃ですね。忙しい年度初めは、歯の不調があっても忙しさや疲れで、歯科医院の受診が後回しになってしまう方もいらっしゃいます。しかし、疲れが溜まっていると、お口の中の細菌も悪さをし始めます。悪化する前に、気になるところがあったら早めに歯科医院を受診してください。また、今年度も引き続き定期検診にいらしていただき、一緒にあなたの健康な歯を守っていきましょう。

 

歯周病でも矯正治療は受けられる?

*矯正治療の目的

日本人の不正咬合(悪い歯並び、噛み合わせなど)の割合を知っていますか?
なんと4割以上!!!
「約2人に1人が不正咬合」という報告もあります。

そもそも矯正治療の目的とは何でしょうか?Angle(1907年)という先生は「不正な咬合状態を治療すること」と言い、Noyes(1911年)という先生は「歯と顔の成長発育の障害を治すこと」と言っています。

大人は顎の形ができあがっている(成長が終わっている)ので、主にワイヤーで歯並びや噛み合わせを治します。一方、子どもの治療では、歯並びそのものよりも、お口の周りの筋肉を整え、顎の成長発育をはかります。

家に例えると、子どもの矯正治療(顎の成長育成)で整えるのは「床」や「屋根」で、土台などの枠組みとなる部分です。一方、大人の矯正治療は、屋根や床の間に「柱」を並べることに似ています。きちんとした枠組みができていると柱は並びやすいですが、いくら柱をしっかり並べようとしても枠組みにずれがあると、段々と家は壊れていきます。つまり、床や屋根作りを子どものうちから行うことが重要なのです。

 

Q.矯正治療を受けたいので、歯医者さんを受診したら、「歯周病を先に治してから矯正を始めましょう」と言われました。早く歯並びを良くしたいのに、どうしてすぐに矯正治療ができないのでしょうか?

A.矯正治療では、骨を溶かし、新たな骨を作ることを繰り返して歯が移動していきます。歯周病の状態で歯を動かすと、骨がさらに溶けて歯周病が悪化してしまうため矯正治療前に治すことが大切です。

矯正装置をつけて歯に力がかかると、歯の移動が始まります。この時歯が移動する部分には、骨を溶かそうとする信号が伝わり、歯がもともとあった場所には、骨を新たに作ろうとする信号が出ます。結果として歯は新しい位置に移動しますが、骨の高さは基本的に矯正前と変わりません。

 

*歯周病を治さないまま矯正治療をするとどうなる?

歯周病は、細菌のかたまりであるプラークをやっつけようとする免疫反応が引き金となって起こります。いわゆる『炎症』と呼ばれ、炎症が起こることによって、歯根膜や歯槽骨といった歯の周囲の組織が破壊されていきます。

歯周病になっている部分に、さらに矯正治療による骨を溶かす信号が加わると、歯周病による炎症が大きくなり、 歯の周囲の組織の破壊を加速させてしまいます。つまり、歯周病を治さないまま矯正治療をすると、より歯周病が悪化するのです。

 

*矯正治療の成功には、 健康な歯ぐきとセルフケア!

だからこそ、矯正治療の前に歯周病を治しておく必要があります。一度歯周病になってしまっても、歯周治療と患者さん自身のケアにより、歯周病の進行を食い止めることができます。そして、歯周病が落ち着いたら矯正治療をはじめられます。 しかし、歯周病との闘いが終わったわけではありません。矯正治療では、複雑な形の装置をつけるので、歯みがきが難しくなります。そのため、矯正前から上手な歯みがきを身につけ、装置をつけた後も歯間ブラシなどを用いて、装置の周りもキレイに保ちましょう。矯正治療中も定期的にメインテナンスに通って、 お口の状態が悪化する前に気づけるようにすることが重要です。

矯正治療をしたいと思ったときに滞りなくはじめられるように、日頃から定期的なメインテナンスに通っておきましょう。

 

歯科衛生士 Y.K

 

 

 

シーラントで永久歯を守る

 

お子さんの長い人生にとって、新しく生えてきた永久歯を無傷のまま守っていくことはとても大きな意味を持ちます。虫歯で壊れた歯を詰めたり被せたりして修復したとしても元の歯に戻るわけではありません。また、修復を繰り返すほど、歯の寿命は縮まります。しかし、人間としての寿命は将来的に今よりもうんと長生きするとも言われており、2007年生まれの日本人は、半数が107歳まで生きるという予測もあります。

乳歯や、生えたての永久歯の「奥歯の溝」は、非常に虫歯になりやすい場所と言えます。溝の中に細菌が入り込んで、虫歯の原因となるプラークを形成してしまうのが理由です。歯ブラシで綺麗に磨ければいいのですが、溝の奥まで毛先は届きづらく、奥歯の溝が深いお子さんは特に虫歯のリスクが上がります。

こうした奥歯の溝の深い乳歯、永久歯の虫歯予防に利用されているのが、「シーラント」です。

溝を樹脂で埋めて浅く単純な形にして、プラークが溜まりにくいようにする処置のことです。
また、シーラントの材料によっては、フッ素を少しずつ放出して、歯の質を強化してくれるものもあります。

 

Q.シーラントの処置をするとに歯を削りますか?
A.虫歯になっているわけではないので、詰め物の治療のように歯を削ることはありません。
ただし、入れる前に歯の表面をきれいに清掃します。

Q.シーラントは必ず行ったほうが良いですか?
A.奥歯の溝が浅いならシーラントは必要ありません。
溝が浅ければシーラントをしても噛んでいるうちに外れてしまいます。お子さんにシーラントが必要かどうかは歯科医師、歯科衛生士に見てもらいましょう!

 

Q.何歳までにやるのがおすすめですか?
A .奥歯の永久歯は、6歳臼歯と言われ、6歳ごろに生えてきます。そのため、生えたてで虫歯になりやすい8歳くらいまでに行うことをおすすめしています。(現時点で6〜12歳まで保険適応)

 

Q.シーラントをした後の注意点はありますか?
A.シーラントをしたからといって必ずしも虫歯にならないとは限りません。日常の歯磨きはしっかり行いましょう。また、シーラントは時間が経つとすり減ることがあり、半年ごとに再処置が必要な場合もあります。

 

歯科衛生士 W.K

 

 

口呼吸で副鼻腔炎になる?

口呼吸が原因で、副鼻腔炎になりやすいという事をご存知でしょうか?副鼻腔炎とは、鼻の周りにある骨の空洞(副鼻腔)に、風邪などがきっかけで鼻水や膿が溜まり炎症が起こる疾患です。
感染のある副鼻腔を調べると、約半数の菌が酸素があると生きられない菌(嫌気性菌)であると判明しています。その為、鼻呼吸をしている人は副鼻腔に酸素が正常に送られ菌が減り、膿が出やすくなりますが、口呼吸をしている人は副鼻腔に酸素が入らない為再発を繰り返すケースが多く、副鼻腔炎になりやすいというわけです。

 

そんな副鼻腔炎ですが、睡眠中にマウステープを使うと症状が早く改善し繰り返しにくくなります。マウステープとは、睡眠時に口に貼って口を閉じることで、口呼吸を抑えるテープです。副鼻腔炎の治療とあわせて、寝る時にマウステープを使うと、酸素が常に副鼻腔へ入り、症状が安定します。
また、マウステープを使うと物がハッキリ見えるようになる事があります。副鼻腔炎があると、鼻水や膿が副鼻腔に溜まり、眼窩底の骨(上顎洞の上にある薄い骨)を押し上げ眼球を圧迫し、物がぼやけたり、二重で見えたりする〝乱視〟という症状を引き起こします。そこでマウステープをすると、眼球の圧迫がなくなるので、物がハッキリと見えるようになります。

 

副鼻腔炎が原因で、歯が痛くなる事もあります。この痛みは、〝虫歯のような痛み〟、〝歯が浮いているような感じ〟のケースが多く、風邪で副鼻腔炎で鼻水が溜まった事により歯が圧迫される事が原因だと思われます。こういった場合にも噛み合わせを調整し、マウステーピングをすれば、歯の痛みは無くなり、風邪も引かなくなったと報告されています。
神経を抜いたのに歯が痛い、しみる症状がある。歯が浮いているような気がする。そんなお悩みのある方は、マウステープをすると症状が改善するかもしれません。お心当たりのある方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。

 

歯科衛生士 H.K

 

 

お口の健康とがん予防

今は2人に1人はがんになる時代。
自分にとっても、周りの人にとっても、 がんは決して無縁ではありません。
実は、歯周病はがんやその他の病気と関連しているとされています。

 

*お口の状態の悪化と全身の病気

お口の中の環境が悪化したり不衛生になったりすると、さまざまな身体の病気につながると言われており、がんや糖尿病、 呼吸器疾患、心血管疾患、脳血管疾 患、早産・低体重児出産など全身の健康に影響があります。
中でも歯周病は、口腔がんや肺がん、食道がん、腎臓がん、すい臓がん、大腸がん、血液がん(白血病など) をはじめ、多くのがんとの関連が報告されています。
厚生労働省によれば、日本人の2 人に1人は歯周病 (4mm以上の歯周ポケットあり)で、その割合は高齢になるほど高くなります。また、歯を多く失っている方のほうが、そうでない方と比べ、がんになるリスクが高いといわれています。

 

*お口や全身の要因が悪化を招く

健康なお口では、常在細菌叢が形成され、外部からの敵(細菌やウイルス など)と戦ってくれます。しかし、お口の清掃が不十分だったり、お口の中の環境が悪化してしまったりすると、酸素が少なくても活動できる悪玉の真菌や細菌が増加します。 くわえて、お口の乾燥が菌の活動を助長することもあります。
お口の状態を悪化させる要因は、 当然お口の中にあると思われるかもしれませんが、実は全身の健康状態なども影響します。まず、お口の中の要因としては、プラーク(歯垢) や歯石、噛み合わせの不良、合っていない詰め物や被せ物が考えられます。 一方、全身的な要因には、喫煙、 アルコール、不規則な生活、食習慣、肥満などが挙げられます。

 

*喫煙はがん治療にも影響する

とりわけ喫煙は、がんや歯周病を悪化させるだけでなく、がん治療にも影響します。がんと診断されたあとも喫煙を継続すると、がん治療の効果が低下する、手術後の傷の治りが悪くなる、お口の中の感染症や肺炎が増加する、がん治療中の口内炎が悪化しやすくなる、といったことにつながります。

 

*歯科医院に通って、お口をよい状態に保とう !

プラーク1mg中には、約10億個の細菌が存在するといわれています。 専門的な口腔ケアをしたあと、 お口の 衛生が維持できないと、3〜5日でプ ラークを形成、2週間で歯石を形成、 12〜16週で元の菌量に戻るとされます。そのため、 ご自分でのケアに励むだけでなく、定期的に歯科医院で歯 石除去やクリーニングをしてもらったり、セルフケアのしかたや食生活などについて指導を受けることが大切です。
歯の健康は、これほどまでに全身に影響します。
歯は体の健康の源なので、どこも痛くなくても、困ったことがなくても、ぜひ、歯科医院に足を運んでみてください!私たちが歯やお口の中をしっかりチェックして、あなたの健康を守ります!!

 

歯科助手 M.N

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