
朝晩は少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じる季節になりましたね🍂
今回は、「ガム噛みトレーニング」と「入れ歯が合わなくなる理由」ついてご紹介します!

ガム噛みトレーニングとは、ガムを使って噛む力やお口周りの筋肉を鍛えることを目的としたトレーニングです。
● お口周りの筋肉を使う
唇や舌、頬などの筋肉を使うため、成長途中のお子さんから、お口の機能や筋力が低下しやすいご高齢の方まで、幅広い年代の方に役立つ可能性があります。
● フェイスラインへの影響
お口周りの筋肉を使うことで、顔周りの筋肉にも働きかけます。ただし、フェイスラインがすっきりするという効果には個人差があります。
● 歯並びへの影響
噛む力や舌・唇の使い方は、歯並びや噛み合わせにも関係します。ただし、ガムを噛むだけで歯並びが改善するわけではありません。歯並びが気になる場合は、歯科医院で相談しましょう。
● 口臭予防につながる可能性
お口の中が乾燥すると、口臭が気になることがあります。ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、お口の中の乾燥対策につながる場合があります。ただし、口臭の原因はさまざまなので、気になる場合は原因を確認することが大切です。
● 唾液が出やすくなる
ガムを噛むと唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。ご高齢の方など、お口の乾燥が気になる方にとっても、唾液の分泌を促すことは大切です。
● むし歯・歯周病予防をサポート
唾液には、お口の中の酸を中和したり、歯の再石灰化を助けたりする働きがあります。また、食べかすなどを洗い流す作用もあります。ただし、ガムを噛むだけでむし歯や歯周病を防げるわけではありません。毎日の歯みがきや定期的な歯科検診も大切です。

以下のチェックリストを確認してみましょう。気になる項目がある方は、お口の機能について歯科医院で相談してみるのもおすすめです。
□ 強く噛みしめられない
□ 食べ物を噛む時間が長すぎる
□ 早食いをする
□ 噛む力が弱く、硬い食べ物を避けがち
□ 食事の際にクチャクチャと音がする
□ 食べ物を片側ばかりで噛んでいる
□ 食べ物を水分と一緒に流し込む
□ うまく飲み込めない
□ 舌を出す癖がある
□ 舌が低い位置にある(低位舌)
□ 唇や舌に癖がある
□ 唇を閉じにくい
□ 発音が不明瞭で、舌足らずな話し方が気になる
□ お口がよく開いている
□ いつも口で呼吸している
□ お口の中が乾きやすい
□ 舌の裏側の筋(舌小帯)が短いと指摘されたことがある
□ 寝ているときにいびきをかく
□ 人と会話する機会が少ない
□ 口周りの筋肉を使う機会が少ない
※チェックが1つでもついたからといって、必ずトレーニングが必要というわけではありません。お口の状態に応じて、適切な方法を選びましょう。
トレーニングを行う際は、次のポイントを意識しましょう。
① 姿勢を正しましょう
立った状態でも座った状態でも構いません。横から見たときに、後頭部・背中・お尻が自然に一直線になる姿勢を意識します。
座って行う場合は、骨盤を起こして猫背にならないようにしましょう。また、正面から見たときに左右の肩の高さが水平になっていることも大切です。
② 口を閉じて噛みましょう
舌の力や唇を閉じる力を意識するため、しっかりと口を閉じて噛みます。
③ 筋肉の動きを意識しましょう
「しっかり噛む」と聞くと、噛む回数を増やすことをイメージするかもしれません。しかし、回数だけでなく、口を閉じて筋肉を使いながら噛むことが大切です。
噛むときには、こめかみ付近の側頭筋と頬の咬筋が働きます。これらの筋肉の動きを意識して行いましょう。
④ シュガーレスのデンタルガムを選びましょう
トレーニングには、ある程度の噛み応えがあるシュガーレスのデンタルガムがおすすめです。糖分を含むガムはむし歯のリスクにつながることがあるため、成分を確認して選びましょう。
⑤ 粒ガムを2粒使用しましょう
基本は粒ガムを2粒使用します。ただし、年齢が低いお子さんやガムに慣れていない方は、無理をせず、歯科医師などに相談してから始めましょう。
⑥ 噛む回数を数えましょう
左右どちらか一方だけで噛むことを避けるため、回数を数えながら行います。
⑦ 「ながら噛み」は避けましょう
遊びながら、スマートフォンを操作しながら、テレビを見ながらのトレーニングは避け、噛むことに集中しましょう。
⑧ ガムは「おやつ」ではなくトレーニングとして取り組みましょう
トレーニングが目的なので、お子さんが取り組む際は「おやつだから」と考えるのではなく、できたことを励ましながら続けられるようにサポートしましょう。

それでは、具体的な手順をご紹介します。
手順① 最初に1回噛む
ガムを2粒口に入れて1回噛み、左右どちらで噛んだかを覚えておきます。しっかり口を閉じ、ガムのざらざらした感触がなくなるまで噛み続けます。
手順② 側頭筋を意識して左右10回ずつ噛む
こめかみに両手を当て、最初に噛んだ側とは反対側の奥歯で10回噛みます。左右の側頭筋が均等に動いていることを意識し、反対側も同様に10回行います。
手順③ 咬筋を意識して左右10回ずつ噛む
頬に両手を当て、反対側の奥歯で10回、しっかり口を閉じて噛みます。左右の咬筋が均等に動いていることを意識し、反対側も同様に10回行います。
手順②と③を3〜5セット行います。
手順④ 前歯で10回噛む
ガムを丸めて前歯に移動させ、口を閉じたまま、手を添えずに前歯で10回噛みます。
手順⑤ 唇で押しつける
ガムを丸め、前歯と上唇の間に入れます。唇でガムを前歯にぎゅっと押しつける動きを5回繰り返します。
手順⑥ 舌で上あごに押しつける
ガムを丸め、舌で上あごにぎゅっと5回押しつけます。
手順⑦ 舌を上あごにつけたまま唾液を飲み込む
ガムを舌で上あごに押しつけたまま口を閉じ、「ごっくん」と唾液を飲み込みます。これを5回繰り返します。
※ガムを使ったトレーニングは、年齢やお口の機能によって適さない場合があります。特に小さなお子さんや、噛む・飲み込むことに不安がある方は、誤嚥などの危険を避けるため、自己判断で行わず歯科医院にご相談ください。
気になる方や興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
クリーンスタッフ M.Y

入れ歯を作ったことがある方はご存じかと思いますが、何度か調整を行い、慣れる期間を経て、少しずつ上手に噛めるようになっていきます。
では、なぜ入れ歯は使い続けるうちに不具合が出てくるのでしょうか?
主な理由は、「お口の状態の変化」と「入れ歯自体の変化」の2つです。
① お口の状態の変化
・入れ歯を支える部分(顎堤)の骨が吸収され、入れ歯との間に隙間ができる
・唾液の量が減り、入れ歯が安定しにくくなる
・むし歯や歯の喪失、残っている歯のぐらつきなどが起こる
② 入れ歯自体の変化
・歯にかける金具の変形や破損、床(ピンク色の部分)の破損
・人工歯のすり減りによる噛み合わせの変化
このように、お口の中や入れ歯そのものに変化が起こることで、以前は問題なく使えていた入れ歯でも、合わなくなることがあります。

入れ歯の不具合は、痛みや外れやすさだけではありません。違和感を覚えたときには、すでにお口の中や入れ歯に変化が起きている可能性があります。
そのまま使い続けると、次のような問題につながることがあります。
・粘膜に傷や潰瘍ができる
・口内炎ができる
・顎関節に負担がかかる
・残っている歯の状態が悪化する
・入れ歯を支える部分(顎堤)の骨の吸収が進む
・食事や口腔機能に影響し、全身の健康にも影響する可能性がある
「少し合わないだけだから」と我慢せず、痛みや違和感、噛みにくさなどがある場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。
入れ歯を良い状態に保ち、快適に使い続けるためには、ご自宅での毎日のお手入れと歯科医院での定期検診が大切です。
定期検診では、次のようなことを確認します。
・お口の状態と入れ歯のチェック
・お口の中と入れ歯の清掃
・必要に応じた入れ歯の調整
・毎日のお手入れ方法の確認
定期的にチェックすることで、不具合やお口の中の変化に早く気づき、必要な対応につなげやすくなります。

入れ歯のお手入れを怠ると、付着したプラークや汚れが原因で、口内炎や口臭につながることがあります。また、口腔内の細菌が誤嚥性肺炎に関係することもあるため、入れ歯を清潔に保つことが重要です。
ご家庭では、次の手順でお手入れしましょう。
① 入れ歯を外して洗う
入れ歯を外し、入れ歯専用のブラシで汚れを丁寧に落とします。落とした汚れが飛び散らないよう、水を張った洗面器などの上で洗うと、落としたときの破損予防にもつながります。
② 入れ歯洗浄剤を使用する
入れ歯専用の洗浄剤を使用し、製品に記載された方法や時間を守って洗浄します。洗浄剤を使用した後は、流水でよくすすぎましょう。
基本的には、就寝時に入れ歯を外して清掃することが勧められます。ただし、お口の状態などによって就寝時の装着を指示される場合もあります。その場合は、歯科医師の指示に従ってお手入れしてください。
入れ歯は、毎日のお手入れと定期的なチェックによって、快適に使い続けることにつながります。
入れ歯が合わない、噛みにくい、痛みがあるなど、気になることがありましたら、無理に使い続けず、歯科医院にご相談くださいね。
歯科衛生士 M.S
クリーンスタッフ M.Y / 歯科衛生士 M.S
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入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科