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  第31話 口腔機能ってなぁに?「口腔育成①」

お知らせ

第31話 口腔機能ってなぁに?「口腔育成①」

お口のおはなし

 今回はお口の機能について
お話していきたいと思います。
 お口にはさまざまな役割があり、
中には何気なく使っている機能もあります。
 主な口腔機能としては、
以下のようなものがあります。
1.噛み砕いて飲み込む
 「歯でかみ砕き、飲み込む」のが、食事をとる際の一連の流れです。
 かみ砕くことを咀嚼(そしゃく)とも呼び、よく噛むことで顎の骨や筋肉に刺激を与えます。
 飲み込む動作は嚥下(えんげ)といい、咀嚼によって細かくなった食べ物や飲み物を消化管へ運びます。
2.唾液を分泌する
 唾液にはいくつかの機能があります。
 咀嚼と嚥下をしやすくする、歯や粘膜の保護、抗菌作用、歯の再石灰化作用などがあります。
3.言葉を発音する
 言葉を発することは、歯・顎・骨・口唇・舌の形・口の周囲の筋肉の機能や形によって行われます。
 歯並びや舌などの形状によっては、正しい発音ができないことがあります。
4.表情をつくる
 笑顔や怒りなど、口元の形で表情をつくります。
 コミュニケーションを図るうえで大切な機能です。
 またそれにより聴覚障害者の方々のコミュニケーション手段の手助けとなります。
5.噛み合わせの力と感覚
 噛み合わせが悪いと食事だけではなく、身体の骨格や筋肉のバランス、平衡感覚などに影響を与えます。
 どれかひとつでも口腔機能が欠けてしまうと、食事や体調に影響を与え、
生活に支障をきたす恐れが出てきます。
 口腔機能の問題は、口腔機能の獲得・成熟段階に問題があり、
十分な機能を得ることができていない口腔機能発達不全と、
老化等により一度獲得した機能が他の人よりも時期的に早く、
もしくは、速度が速く低下する口腔機能低下とに大別されます。
 口腔機能発達不全は検査項目の
12個あるうちの2個該当した場合
口腔機能発達不全症と判定されます
検査項目として
 *歯の萌出に遅れがある
 *歯列、咬合の異常
 *舌の突出がある
 *口唇の閉鎖不全(口が開いている)
 *唇を噛む癖、指しゃぶりがある
 *舌小帯に異常がある
 などがあり
上記から
2つの項目となると
当院でもかなりの人数のお子さんが
口腔機能発達不全症と診断されると思われます。
口腔機能発達不全症の原因として
①乳児嚥下の残存
②口呼吸
③低位舌
などが考えられます。
 これらを
 予防、改善するために
『口育』という取り組みが
これからは大切になってきます。
 当院でもお子さんの
定期検診時に虫歯予防だけでなく
『口育』に取り組んでいます。
お口のお話の中でも
少しずつ紹介していきたいと思います。
ユナイトみよし歯科
歯科衛生士 Y.S
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