今回は口腔育成に影響を及ぼすと考えられる癖についてお話していきたいと思います。
「顎の成長を促すためによく噛んで!」と私達も指導する際に口にしますが、
よく咬むこと=硬い物を咬むというふうに考えられがちですが、それは少し違うことがあります。
もちろん柔らかいものをあまり咬まずに飲み込んでしまうのはよいことではありません。
よく咬む=やさしく、たくさん咬む
と考えていただきたいのです。咬む力が強すぎることて起こりうる問題もあるのです。食事中に上下の歯がぶつかる音がしていないか?チェックしてみましょう!
次に咀嚼する時に左右のどちらか片側にかたよっていませんか?左右での力のかかり方が異なることで、歯列や顔貌に特徴的な歪みが生じる原因になってしまいます。左右バランスよく咬むこともとても大切なんです!
原因はさまざまですが、歯が萌出する時の早期接触、虫歯などによる歯の痛み、先天欠如や萌出の遅延で生じる咬みにくさ。日常の食事の位置、箸の使い方などによる片側での咀嚼の週間などがあげられます。
その他には、寝方や頬杖などによる歯列の歪みが先行して起こることも考えられます。
〈頬杖〉
つきかたにもよりますが、顎全体に力が加わると過蓋咬合(かみ合わせが深い)の傾向が現れます。片方からの力が加われば正中のずれにつながります。
〈うつぶせ寝や横寝〉
顎を押しつけることによって現れる歪みなので、押された側の歯が内側に歪むことが多いです。
受験期など頬杖をついて勉強する習慣がついてしまうお子さんも多くみられます。
こういった癖はまずご自身で認識すること。そして意識的に直すことが重要です!
〈指しゃぶり〉
指しゃぶりは2歳までは生理的行為ですが、
2歳半を過ぎても指しゃぶりが続くと、
歯列や顎骨などに悪影響がでます。
急にやめさせることは難しいですが、
何か夢中になれるようなものができると自然に減ってくることが多いので、焦らずに待つことも必要です。
就寝間際の指しゃぶりはしゃぶる側の手をつないで寝てあげるようにするなどの指導をしています。
何気なく行ってしまう習癖は意識をして治していくことが必要です。
また、トレーニングを含めて改善できるようにしていきたいですね。
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ユナイトみよし歯科
歯科衛生士 Y.S