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  お口のおはなし 6月号vol.1 歯磨きで血が出るのはなぜ?実は…磨けていないサインかも、歯の根の治療、はやく終わらないの?

お知らせ

お口のおはなし 6月号vol.1 歯磨きで血が出るのはなぜ?実は…磨けていないサインかも、歯の根の治療、はやく終わらないの?

お口のおはなし

雨に濡れたあじさいが美しい季節となりました。6月は梅雨による気圧や湿度の変化で、体調だけでなく歯ぐきの腫れや違和感を感じる方も増える時期です。少しでも気になることがありましたら、無理せずご相談ください。

今回のお口のお話しは、『歯磨きで血が出るのはなぜ?実は…磨けていないサインかも』・『歯の根の治療、はやく終わらないの?』です。
ぜひ参考にしてくださいね。

歯磨きで血が出るのはなぜ?実は…磨けていないサインかも

「歯を磨いたら血が出た…」「歯ぐきから血が出るのは磨きすぎ?」

そう感じて、びっくりしたことはありませんか?

 

実は、その出血、磨けていないことが原因かもしれません。

 

お口の中には、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)があります。そこに汚れ(プラークや細菌)がたまると、歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れて出血しやすくなります。この状態を歯肉炎といいます。初期の歯周病の一歩手前ともいえる段階です。

 

つまり、「歯磨きしたら血が出る=しっかり磨けていない場所がある」というサインなんです。

 

ここでよくあるのが、「血が出るからその部分はそっとしておこう…」という対応。でも、それは逆効果。汚れがたまり続けてしまい、炎症はどんどん悪化してしまいます。やがて歯周病へと進行し、最悪の場合、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラになることもあります。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

 

ポイントは「やさしく、丁寧に、毎日」磨くこと。

 

・毛先のやわらかい歯ブラシを使う

・力を入れすぎず、ペンを持つように軽く握る

・1本ずつ、歯と歯ぐきの境目をなでるように磨く

・歯間ブラシやフロスも取り入れる

 

など、これらを続けていくことで歯ぐきの炎症が落ち着き、出血も徐々におさまっていきます。

 

血が出るのは、お口からのSOSサイン。放っておかず、丁寧なケアで応えてあげましょう。

そして、気になることがあれば、遠慮なく歯科医院にご相談ください。私たちが一緒に、お口の健康を守っていきます!

歯科衛生士    H.I

 

歯の根の治療、はやく終わらないの?

むし歯が進行して歯の内部まで広がって、「歯の根の治療」(根管治療)を受けなくてはならなくなった。でも、「何回も通ってるのにまだ終わらないの?」「はやく終わってほしい」と思われる患者さんもいるようです。

はやく終わらないのには、理由があります。歯の根の治療はなぜ時間や回数がかかるのか、詳しくご説明します。

 

歯の根の治療は「細菌との闘い」

 

むし歯の大きな原因の1つが細菌です。そのため、治療では細菌に感染した部分を可能な限り除去していきます。

一方、歯の根の治療が必要となるような進行したむし歯では、歯の内部の「根管」と呼ばれる神経の詰まった管の奥にまで細菌が侵入しているため、細菌感染を起こした神経を可能な限り取り除かなくてはなりません。除去した後は、細菌か再び内部に入り込まないように、きっちり封鎖することも重要です。

つまり、歯の根の治療は「細菌との闘い」なのです。

 

治療に時間がかかる3つの理由

 

①治療の工程がたくさんある

 

軽度のむし歯の治療にくらべ、複雑な工程が多数あります。

 

②精密な処置を要する工程がある

 

通常の治療以上に、精密な処置が求められます。

 

③日をあらためないといけない工程がある

 

その日のうちにはどうしても終わらない工程もあります。

 

これらはすべて、細菌を可能な限り除去し、再び侵入させないようにするため、そして噛めるお口を取り戻すために不可欠なのです。

 

【ダメになった神経の除去は精密な作業、ときには何回かに分けて行うことも。】

 

「ファイル」という細長い器具を根管内に挿し込み、細菌感染を起こしてダメになった神経を可能な限り除去していくのですが、このとき

  • 根管の本数が1本だけ
  • 根管の形がまっすぐ

の歯なら比較的短時間で終わります。しかし、

  • 根管が何本もある
  • 根管の形が曲がっていたり、枝分かれしている

歯は、処置に非常に時間がかかります。根管の本数が多ければそれだけ時間がかかりますし、曲がったり枝分かれしている根管には器具が入りにくいです。

そのため、「残りの根管は次回にしましょう」となることもあります。お口を開け続けてもらいますので、患者さんも疲れてしまいますよね。

「続きは次回に」となった場合、歯の内部に仮詰めをします。

 

「痛くなくなった」からと、治療を先延ばしにしないで!」

 

むし歯による激痛は、歯の内部に細菌が入り込んで、歯の神経が細菌感染を起こして壊死していくときに起こります。

人によっては、ズキズキと夜も眠れないほどの痛みとなります。細菌感染を起こした、ダメになった神経を除去すると痛みは落ち着きます。そのため、仮詰めをした後、「忙しいし痛みが引いたから次の受診は先延ばしにしよう」と考える患者さんもいらっしゃるのですが、これは非常によくありません。

仮詰めは簡易的な詰め物ですので、長くもつものではないのです。長期間お口に入っていると劣化し、いずれはポロッと崩れてしまいます。そうなると歯の内部に細菌が再び入り込んで、ここまでの治療が無駄になるばかりか、悪化してしまい残せるはずの歯が残せなくなってしまいかねません。

治療は先延ばしにせず、先生に言われた通りに来院しましょう。

 

歯科衛生士   S.A

小児歯科・予防歯科
インプラント治療
セラミック治療 幅広く対応
入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科

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