秋の気配が少しずつ深まってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回はユナイトみよし歯科より、【被災時のお口のケア】と【虫歯の経過観察】についてお伝えします。
☑︎ お口を清潔にして誤嚥性肺炎を予防しよう
誤嚥性肺炎とは、唾液や食べ物などが誤って気管に入り、それに含まれる細菌によって引き起こされる肺炎のことです。予防にはお口の中が清潔であることが重要ですが、水が不足しがちな被災地では歯みがきや入れ歯のケアが十分にできず、お口の中の細菌が繁殖しやすくなります。
加えて、被災時には通常の食事ができなかったり、生活環境が大きく変わることでストレスも増します。健康な方では細菌を誤嚥しても発症しないことがありますが、避難所生活などで体力や免疫機能が低下すると、特に高齢の方は誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。そのため非常時持ち出し袋には口腔ケア用品を入れて、お口を清潔に保てるようにしておくことが大切です。
☑︎ 災害関連死の原因には肺炎が多い
「災害関連死」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。直接的な被害ではなく災害がきっかけとなって命を落とすことを指しますが、その原因の中で多いのが肺炎をはじめとした呼吸器系疾患です。これには誤嚥性肺炎が深く関わっていると考えられています。
☑︎ 災害バッグに入れておこう!ケア用品
歯ブラシ
フロス、歯間ブラシ
入れ歯の保管ケース
入れ歯用ブラシ
液体ハミガキ
※普段から使い慣れたものを準備しておきましょう。入れ歯を清潔に保つことも誤嚥性肺炎の予防に重要です。液体ハミガキは水を使わずに口腔内を清潔にでき、入れ歯の洗浄にも使用できます。
☑︎ 日頃から“災害に強いお口”をつくっておこう
被災時にはお口の健康が命を守ることに直結します。高齢の方にとって誤嚥性肺炎は命取りになりかねませんし、栄養をとって体力を維持するためにもお口の健康は欠かせません。虫歯や歯周病を予防する、失った歯はきちんと補うなど、日頃から“食べられるお口=災害に強いお口”を意識して整えておきましょう。
歯科衛生士 M.S
☑︎ 治療を受けたあとにわいてくる不安
治療を受けたあと、「先生には聞きにくいけれどどうしても気になる」そんな経験はありませんか?
たとえば、奥歯の溝が黒くなっているのに「様子を見ましょう」と言われたとき、「治療しなくて大丈夫?」と不安に思う方も多いです。
☑︎ 黒い溝の正体
見た目だけで判断はできませんが、その部分は一度むし歯になった跡で、今は進行が止まっている可能性があります。次に歯科医院で診てもらったとき、溝の黒い部分に変化がなければ、そのまま経過観察となることもあります。
☑︎ 治療が必要になるのはどんなとき?
食べ物や飲み物によってお口の中が酸性になると歯は溶け始めます(脱灰)。通常は唾液のカルシウムやリンによって再石灰化されますが、ダラダラ食べや飲食回数の多さで再石灰化が追いつかないと、歯に穴が開くことがあります。この場合は治療が必要になります。
☑︎ むし歯再発を防ぐために
むし歯を削って治療しても、原因を改善しなければ再発してしまいます。
食生活の見直し
フッ素(フッ化物)配合歯磨き剤を1日2回以上使用
定期的な歯科医院での経過観察
これらを習慣化することが予防につながります。生活習慣とともにお口の状態も変わっていきますので、定期的にチェックを受けることをおすすめします。
歯科衛生士 S.A
ユナイトみよし歯科では、入間郡三芳町の皆さまが健康に過ごせるよう、日常の診療だけでなく、非常時のお口のケアや日頃の予防についても情報をお届けしています。
お口の健康は全身の健康に直結します。ぜひ定期的な検診をご活用ください。
歯科衛生士 M.S & S.A
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入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科