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  第35話 口腔育成②お口の機能を育てていきませんか?

お知らせ

第35話 口腔育成②お口の機能を育てていきませんか?

お口のおはなし

今回は、前回お話した
口腔機能発達不全症を
少し細かくお話します。
①乳児嚥下の残存
②口呼吸
③低位舌これら3つは複雑に絡み合い
全ての原因に対処しなければ
正常な発育へ
改善するのは難しいです。例えば
乳児嚥下とは
唇が開いたまま、
舌が前に出た状態で
飲み込みをする。
そうなる事で
叢生(歯並びガタガタ)
過蓋咬合(深い噛み込み、下の前歯が見えない)
上顎前突(出っ歯)
になりやすい。②口呼吸では
ぽかん口、唇が厚くなる
上顎前突(出っ歯)
風邪をひきやすくなる
舌が低い位置になり、
気道が狭くなる。③低位舌とは
舌が低い位置になり、
気道が狭くなり
呼吸が苦しくなる。
睡眠時無呼吸になる可能性が上がる
血中酸素飽和濃度が低下し、
心臓や脳へダメージがおこる。これらを
予防、改善するために
『口育』という取り組みが
これからは大切になってきます。

舌の位置の関係と口呼吸について→
通常、舌先は上顎にぴたりと
くっついていて、
前歯のすぐ後ろにあるのが
正しい位置です。
ところが口の発達が不十分だと、
舌の位置が下がってしまいます。
お口がポカーンと開いた状態になり、
口で呼吸をする原因となるのです。
よく歯並びは遺伝という方も
いらっしゃいますが、
実はこうした口の発達不全により
引き起こされることも多いのです。

☆口呼吸の全身への悪影響☆

舌が下がって口呼吸になると、
さまざまな弊害が全身に現れます。
鼻から呼吸をする場合、
鼻というフィルターが乾燥やほこり、
ウイルスが体に入るのを
約70%ブロックしてくれます。
しかし口呼吸の場合、
これらをダイレクトに
肺に取り込むことになります。
口呼吸は
*むし歯になりやすい
*歯並びが悪くなる
*口臭の発生
*姿勢が悪くなり、自律神経が整わない
*顔貌への影響(アデノイド様顔貌)
*歯茎やのどに炎症が起こる⇒
全身に炎症が起こりやすくなる連鎖が
起きやすいなど、
さまざまな影響をもたらします。
さらに口呼吸により、
のどの奥にあるアデノイド
(免疫機能に大きく関係している扁桃の粘膜組織)
が炎症を起こしやすくなり、
次第に肥大していきます。
気道が狭くなり、
鼻づまり、鼻声、いびき、
無呼吸、睡眠障害、
集中力の低下を引き起こすことがあります。
そうなると成長ホルモンの分泌が
悪くなって発達、発育に影響が出ることも。

舌が下がると発音にも影響します。
顎が小さくなって歯並びが悪くなり、
食べにくい、食べるときに音がする、
飲み込み方がおかしく(異常嚥下癖)
食べるのに時間がかかる
といった弊害も起こります。

☆舌を鍛える重要性☆

健康的に成長するために大切なのは、
舌を鍛えて口呼吸を改善し、
鼻呼吸へ切り替えることです。
私たちはそのために
0歳から何をすれば良いかを
段階的にお伝えしています。
まずは、口腔機能の検査を行って、
数値化し、値が平均値に満たない場合は
口腔機能の指導を行っています。
そのうえで、
お口の筋肉を鍛えて鼻呼吸への
矯正を促すトレーニングや
遊びについて指導を行い、
お口の機能向上を図ります。

口腔周囲の筋肉のトレーニングについては
またお話ししていきます!

ユナイトみよし歯科
歯科衛生士    Y.S

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