
みなさんは「唾液」って、ただ食べ物を飲み込みやすくするものだと思っていませんか?実は唾液には、食欲をコントロールする大切な役割があるんです。
私たちは甘いものを食べると、脳の“もっと食べたい!”という仕組み(報酬系)が働きます。本来はエネルギーをしっかり摂るための大切な反応ですが、現代は砂糖や脂質が多い食べ物が身近にあるため、この仕組みが過剰に働きやすく、つい食べ過ぎてしまう原因にもなります。
さらに、満腹感を感じるまでには少し時間がかかります。胃や腸に食べ物が届いてから「お腹いっぱい」と感じるため、早食いをすると気づかないうちに食べ過ぎてしまうこともあります。
そこで大切なのが「よく噛むこと」です。
よく噛むと唾液がたくさん分泌されます。この唾液には、食べ物の消化を助けるだけでなく、満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きがあります。また、唾液に含まれる酵素がでんぷんを分解し、食べ物の甘みを引き出してくれるため、少ない量でも満足感を得やすくなります。
さらに、口の中で感じた味の情報はすぐに脳へ伝わり、その後腸にも伝わって消化をサポートします。この連携によって、体は自然と「満足した」と感じやすくなるのです。
逆に、あまり噛まずに食べたり、甘いものを一気に食べてしまうと、この仕組みがうまく働かず、食べ過ぎにつながりやすくなります。
毎日の食事で少しだけ意識して、「いつもよりよく噛む」ことを心がけてみてください。唾液の力を上手に活かすことで、無理なく食べ過ぎを防ぎ、健康的な体づくりにつながりますよ。
歯科衛生士 H.K

むし歯は、ひとつの原因だけで起こるものではなく、いくつかの要素が重なって発生します。主に「歯の状態」「細菌」「糖分」、そしてそれらが影響し合う「時間」が関係しています。これらのバランスが崩れることで、歯が溶けやすい環境になってしまいます。
まず、口の中にはもともと多くの細菌が存在しており、食事でとった糖分をエサにして酸をつくります。この酸が歯の表面を少しずつ溶かしていくことが、むし歯のはじまりです。しかし、ここで重要な役割を果たすのが「唾液」です。唾液には、溶けかけた歯を元に戻す働きや、口の中を中性に近づける働きがあります。
歯は常に「溶ける(脱灰)」と「元に戻る(再石灰化)」を繰り返しています。唾液の中にはカルシウムやリンといった成分が含まれており、これらが歯に取り込まれることで修復が行われます。そのため、このバランスが保たれていれば、むし歯になりにくい状態を維持することができます。
一方で、食事の回数が多かったり、甘いものを長時間口にしていると、口の中が酸性の状態に傾く時間が長くなります。すると、歯が修復される前に溶ける時間の方が長くなり、むし歯が進行しやすくなります。唾液には酸を中和する働きがありますが、その回復が追いつかないとリスクが高まります。
さらに、生活習慣や環境も影響します。食生活だけでなく、歯磨きの習慣や生活リズムなども関係しています。これらが複雑に関わり合いながら、むし歯のなりやすさが決まっていきます。
つまり、むし歯を防ぐためには、単に歯を磨くだけでなく、食べ方や間食の取り方、口の中を整える習慣などを見直すことが大切です。唾液の働きをうまく活かしながら、歯が回復する時間をしっかり確保することで、健康な状態を保ちやすくなります。
歯科衛生士 N.Y
歯科衛生士 H.K / N.Y
小児歯科・予防歯科
インプラント治療
セラミック治療 幅広く対応
入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科